2015/11/22

心臓病






実家の飼い犬が、心臓が悪く、ここ最近非常に調子が悪い。
一日中発作が出ていて、苦しそうである。見ていて心配せずにいられないくらいなのだけど、三連休を使って恋人が来てくれている間はすこし安心できた。彼はわたし以上に犬に優しくしてくれるから。はたで見ていてホッとする。
ゆうべ、リビングでふたりでドラマを見ながら犬を抱っこしていたのだけど、背中が浅く不安定なリズムで上下しているのが見てとれた。目もどこか虚ろで、まさか、このまま死んでしまうのでは、と一瞬思った。
途端に寂しい気持ちが胸いっぱいにこみあがる。
わたしが東京へ引っ越す夏の夜、犬が目に涙いっぱい溜めてくれたこととか、偶然かも知れないけど、切なくてわたしまでもらい泣きしてしまったのはまだ記憶に新しい。もう死んでしまったら、この可愛くて健気な生き物とは別れなければならない、そう思うと恐怖心で、目の前が白みそうだった。

だけど、彼がとなりで声をかけていてくれたりすると、少し和らいだ。そういう面でもそばにいてくれて助かった。
結局そのあとの犬は眠たそうにあくびしていつもと同じように寝床に入り、今朝も変わらず元気なのだが、色々思い巡らす夜だった。





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