2015/10/17

吐露






揺り戻しに悩む。過去に起きたこと。
関わった人物の写真を見ただけで、胸の中の透明な液体に真っ黒な墨汁を一滴ぽとん、と垂らしたように、どす黒い気持ちがゆっくり拡がっていく。
騙されていた気持ちになると、哀しくてたまらない。と同時にそれを思い出すと、自分が恋しいと四年想い続けた人の事を思い出す。その人とは通じ合えなかったけれど、わたしを欺いたりはしなかった。もしかして、その人から離れなければ、こんなに、こんなに、惨めな思いはしなかっただろうか、などと考えてしまう。

結局のところ去年の秋から疑わしいと感じていた自分の直感は正しかったし、信頼出来る人間なんてこの世に存在しないのだと思い知らされた。

こうして言葉にでもしないと苦しい。

ああでも、唯一、神奈川の親友だけは信頼出来る。すれ違うこともあるけど、とても誠実で、自分の中の芯を絶対にぶらさない人。そんな人が自分に一人でもいて助かった。彼女はいつもわたしに失礼な事をしない。純粋に、好意的である。わたしも余程の事がない限り一生彼女の事だけは裏切らないと思う。






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