2016/01/14

高知






いかにも冬らしい空気を吸い込んだら、思い出すのは高知のこと。
星空を見に行った事とか。夜の喫茶店に行った事とか。
独りがどうしようもなく厭で、他人に寄り掛かろうとしていたあのくだらない日々。


人って、思い込みで異性を好きになれるものだと思っていたけれど、そんな筈はなく。小さな綻びでさえ一瞬で冷めるきっかけになり得るような器の小さな自分が、必死で恋人を見つけようとしていたのは今となっては滑稽に思える。


惚れる、というのは奇跡みたいなもんだ。両想いなんてのは、さらにそのまた上だと思う。





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