2013/02/18

きょうのできごと

今日飛行機に乗った時、通路はさんで反対側の席に座ってた
赤ちゃんが激しく泣き出した。

仕事でそういう場面に出くわすことが多いので、仕方ないな、くらいにしか
思ってなかったんだけど、閉塞感のある機内で周りの乗客は眉間にしわを寄せ
チラチラとそちらを見ていた。それも、仕方のない事だとおもう。
音がすればその方向に意識がいってしまうものだし。
その赤ちゃんの母親は必死で泣き止まそうとするも、赤ちゃんはさらに機嫌が
悪くなり、ひどく泣いていた。この世のおわりかと思うような、悲痛な泣き叫び声。
母親は周りにすみませんすみませんと頭を下げまくっていた。

そんなとき、わたしのとなりに座っていたご婦人が不意に
赤ちゃんにやさしく語りかけはじめた。
「ここは、暑いものね。もうちょっとで着くからね。」
赤ちゃんのちいちゃな手を穏やかに自分の手で包みながら
言った。
「しょうがないよね、飛行機は、疲れるものね?」
「たくさん泣いたね。このあといっぱいお昼寝できそうね。」と
ひたすら語りかけていた。

そのうち赤ちゃんは泣き止み、ご婦人と目を合わせるとニコニコ
し始めた。安心したのかもしれない。
その子の母親も、ホッとした顔をしてた。

ストレスのたまりやすい空間で、見ず知らずの赤ちゃんにやさしく
語りかけてあやしたご婦人は、なんだかすごいなあと思った。

そして、その声とことばに、なんとなく救われたような気持ちになった。

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